睡眠の質の改善効果

プラセンタサプリメントが睡眠薬を使用することなく、睡眠の質を改善するひとつの方法であることが示唆されました。

「日本胎盤臨床医学会」の会員施設において、多施設共同で行った臨床試験結果の論文が、Frontiers Nutritionという医学雑誌(2020年10月20日版)で掲載されました。

試験の目的

睡眠に満足していない健常人ボランティアにおける、ブタプラセンタ抽出エキス摂取による睡眠の質改善の評価です。

試験の方法

プラセボ(*)対照二重盲検クロスオーバー比較予備試験というもので、多施設共同で2017年3月から2018年7月の期間で行いました。対象者は睡眠の質に満足しておらず、かつ睡眠薬などを内服していない28歳から73才までの日本人20名(女性19名、男性1名)です。

最初にブタプラセンタ抽出エキス300mg/kgもしくはプラセボを週間摂取し、2週間の休止期間を設けた後、さらに最初に摂取したものとは反対のものを2週間摂取しました。客観的な睡眠の評価として睡眠時間および睡眠の深さが測定可能なアクティビティー・トラッカーを、主観的な評価としてセントマリ-病院睡眠調査票を用い、それぞれの摂取期間の前後で測定し評価しました。

試験の結果

2週間のブタプラセンタ抽出エキス300mg/kg接種により、主観的な睡眠の深さ、質、および睡眠の満足度の改善が認められました。

この論文の下記リンクから閲覧できます(英語サイト)。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2020.550287/full

*プラセポとは偽薬のことで、外観はクスリに似ていますが効き目のある成分が何も入っていないものを指します。